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山梨大学教育学部 松下浩之研究室のページです。作成途中ですが、徐々に更新して情報を発信していく予定です。

松下研究室 MATSUSHITA LAB.

研究内容RESEARCH CONTENTS


山梨大学松下研究室では、主に自閉症スペクトラムを中心とした発達障害や知的障害のある方への支援に関して、以下のように研究を行っています。

特に、心理学の1つである応用行動分析学(Applied Behavior Analysis: ABA)にもとづいて、行動や発達の問題を本人だけでなく周囲の環境との相互関係から分析することで、具体的で積極的な問題解決を図り、豊かな生活を実現することを目指しています。

ミニ解説
  • 自閉症スペクトラムについて
  •   現在、作成中です
  • 応用行動分析学について
  •   現在、作成中です

知的障害やASDのある人やその家族の生活をより良くするための方法に関する研究


○知的障害のある子どもの余暇の過ごし方に関する研究


障害のある子どもの余暇の過ごし方については、これまでに様々な研究によって実態と課題が示されておりその支援の充実が求められています。

特に、興味関心や行動パターンが限定的になりがちな自閉症スペクトラムの子どもや、遊びスキルの形成やコミュニケーションが難しい知的障害のある子どもの余暇の過ごし方を支援することは、意義が大きいと考えられます。

これまでの研究から、余暇活動を実施するためのスキルについては、応用行動分析学的な指導法を応用することによって習得できるものの、そのスキルをどのように活用していくかという点が重要であり、教育の場だけでなく活用の場の整備について検討していく必要があると考えています。




○知的障害のある人に対する好みのアセスメントとそれに基づいた支援に関する研究


好みのものを用いて学習したり生活したりすることは、障害の有無にかかわらず、誰にとっても重要なことであると考えられます。

また、障害のある人への支援は、対象となる本人を中心に考えることが重要であり、そのためには、その人の好みを常に把握しながら検討する必要があります。

特に、自分の意思を十分に表現できない知的障害のある人を対象とする場合、支援者がその人の好みを推測しながら検討しなければなりません。

しかし、そこには支援者の主観的な判断が入ってしまうことがあり、対象者の実際の好みと異なる場合があることが研究によって指摘されています。

また、特別支援学校教員を対象にした質問紙調査の結果から、そもそも好みを用いて支援をするという考え方が、教育現場では支持されにくいことも明らかになっており、好みのアセスメント法とそれに基づいた支援について、その意義や必要性も含めて検討していく必要があると考えています。





○知的障害やASDの子どもにおける写真活動スケジュールを用いた円滑な活動の切り替えに関する研究


変化に対する抵抗が強い自閉症スペクトラム障害や知的障害のある子どもに対して、視覚的な刺激を用いて支援することで円滑な活動の切り替えが可能になり、生活しやすくなることが知られています。

本人の自立や社会参加を促進するためには、行動の自己管理を可能にしていく支援が必要であると考えられますが、そのための支援ツールの一つとして、活動スケジュールの有効性が示されています。

これまでの研究から、活動スケジュールはよりコストの低いものへと移行していくことが可能であることがわかっており、今後は専門機関でのシミュレーション訓練ではなく、教育現場においてどのように指導していくかを検討する必要があると考えています。




○知的障害やASDの子どもにおけるPECSを用いたコミュニケーション支援に関する研究


自発的なコミュニケーションに困難を示す知的障害やASDの子どもに対して、絵カードを用いた代替コミュニケーションとして、PECS(Picture Exchange Communication System)という方法が開発されています。

PECSは、コミュニケーションの始発に焦点を当てており、プロンプト依存傾向になりやすい知的障害やASDの子どもには効果的な支援方法であるといえます。
 
また、単にAAC(拡大・代替コミュニケーション)として用いられるだけでなく、数や色などの概念学習や修飾語の使用、文の拡大など、コミュニケーションの支援と並行して言語スキルの学習も行えることに特徴があるといえます。

今後は、PECSを用いたアイコンタクトや社会的行動の始発、発語の増加などの可能性を検討していきたいと考えています。